ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.01「テリトリーの言葉を覚えよう」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

前衛の動き
テリトリーを理解すれば前衛はボールにタッチできる!

よいダブルスチームの前衛は20回中12〜14回はボールにタッチする

テリトリーを知らないとボールにタッチできない

 日本のあるダブルスチームのビデオを見ました。素晴らしいサービスに素晴らしいリターンがあり、動きは機敏で、上級ダブルスの動きを実行するための勇敢さもあるように見えました。ところが、ダブルスチームとして見ると、それらが活用されていません。Iフォーメーションやポーチボレーなどで、特にそれらを感じました。

 なぜ活用できないのかーー彼らは各自の正しいテリトリー、ショットに応じて動くべき場所、ここまでカバーすればよいというリミットを知らないのです。それとともに、相手に悟られない動きと、動くタイミングにも改良の余地があると思いました。

 その試合で行われたIフォーメーションやポーチボレーなどを分析すると、通常のよいダブルスチームが20回中12~14回はネットにいる前衛がボールにタッチすべきところを、彼らはわずか3、4回のタッチだけでした。

 この回数を増やすためには、まず正しいテリトリーを理解すること、そして相手に悟られないように、動くタイミングを覚えることです。そうするともっとボールにタッチすることができるようになり、素晴らしいダブルスへと変わっていくはずです。

よいチームは前衛のボールタッチの回数が多い!

1 とにかく話し合う!

 どのポイントも、どのようにしたいのか必ずチームで話し合うことがすべての始まりです。常にチームは何気なく近づく関係でいましょう。

2 サービスのコースを決める

 サービスゲームでは、サーバーがどういうサービスを打つのか、サーバーだけが知っているのではなく、前衛も知っている状況でプレーを始めます。

 写真の手前チームは、前衛がアンディ・マレー、サーバーが兄ジェイミー・マレーです。ふたりはテリトリーをよく理解しており、すべてのプレーを話し合って計画的にプレーしています。少ない時間の中で無駄な動きを省き、ボールタッチのチャンスを探っています。とてもよいので参考にしてください。

3 テリトリーの真ん中に構える

 レディポジションはいつもレシーバーに対するテリトリーの真ん中。前衛はサービスボックスの真ん中で、内側の足が仮想縦ラインを越えることが目安です。

4 一歩前進しながらスプリットステップ

 スプリットステップは一歩前進しながら。仮想横ラインの中に入ります。ネットに近づくとテリトリーを狭くでき、ボールタッチのチャンスが広がります。

5 テリトリーは変化する

 前衛はレシーバーがショットする位置に応じてポジションを調整し、スプリットステップして構えます。テリトリーは各々の局面で変化していくので、そのつど調整。

6&7 ボレーに出るタイミングを図る

 常にボールタッチするチャンスをうかがいますが、左右どちらかに寄ったポジションをとったり、相手がショットする前に早く動き過ぎたりすると、パスを打たれてしまうかもしれません。相手がショットを変更できない時間まで、タイミングを図ります。

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