ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.01「テリトリーの言葉を覚えよう」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!
ルイ・カイエがカナダで発展させてきた指導法『The Actions Method【アクションズ・メソッド】』。それは“Game based approach”=試合をベースにした指導アプローチで、彼はその重要性を早くから提唱し、世界各国の指導に大きな影響を与えてきた。ITFワークショップ(世界の指導者を対象とした国際テニス連盟主催の研修会)で積極的に講師を務め、各国テニス協会、テニスクラブ、テニスアカデミーのコンサルタントとしても活躍するカイエが、これからテニスマガジン誌上で、日本のすべてのプレーヤーに向けてダブルス指導を行ってくれることになった。ダブルスというゲームをベースに、戦術、技術、ポジショニング、フットワーク、コミュニケーションやメンタルなどをアプローチしていく指導法は、すべてを読み終えたとき、ダブルスにとどまらず『テニス』の基本をしっかり理解することができるだろう。このテキストはきっとあなたのテニスのベースになるに違いない。(取材◎ポール・ファイン、青木和子)【2014年4月号掲載記事、連載vol.01】
初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!
世界一のダブルス指導者、ルイ・カイエが登場! 試合をベースにしたテニスレッスンがスタート
“Game based approach”
最新ダブルス入門
今回は「テリトリー」という言葉を覚えよう!
アンディ(右)&ジェイミー(左)のマレー兄弟にダブルスを指導するルイ・カイエ(写真◎Getty Images)
指導◎ルイ・カイエ
Louis Cayer◎元デ杯カナダ代表監督/イギリステニス協会(LTA)ナショナルコーチ
取材◎ポール・ファイン、青木和子 写真◎小山真司、菅原 淳 イラスト◎サキ大地
ルイ・カイエとはこういう人
もし、ダブルスコーチの世界ランキングがあるなら、ルイ・カイエ(カナダ)が1位であることに異論はないだろう。過去20年に6人のダブルス世界1位を育ててきている。ダニエル・ネスター、マックス・ミルニー、マーク・ノールズ、グラント・コンネル、グレン・ミチバタ、パトリック・ガルブレイス。そして、ジェイミー・マレー、アンディ・ラム、ジョナサン・エリック、ジョナサン・マレー、セバスチャン・ラルーといったグランドスラム・タイトル保持者たちもカイエの手に委ねられた選手たちだ。
現在、イギリステニス協会に招聘されて、同国ナショナルコーチを務めるカイエ。彼の戦術的、技術的な洞察力は、ダブルスのトップ100に10人のイギリス人選手を含む、26人の選手たちを送り込み、さらに母国カナダの全テニスアカデミーのディレクター役も務める彼は、これまでに100個以上のジュニアタイトルを若き選手たちに獲得させてきた。
イギリスのデ杯・フェド杯チームは2007年から指導しているが、それ以前は12年間にわたり、カナダのデ杯代表監督を務めている。ツアー経験のないデ杯監督は、世界的に見ても異例だろうと彼は言う。
試合をベースにした指導アプローチの提唱者
カイエがカナダで発展させてきた指導法に『The Actions Method【アクションズ・メソッド※】』がある。“Game based approach”=試合をベースにした指導アプローチを誰よりも早く提唱し、世界各国の指導に大きな影響を与えてきた。ITFワークショップ(世界の指導者を対象とした国際テニス連盟主催の研修会)で積極的に講師を務め、各国テニス協会、テニスクラブ、テニスアカデミーのコンサルタントとしても活躍する彼は、今回より、日本のすべてのプレーヤーに向けてダブルス指導を行ってくれることになった。
ダブルスというゲームをベースに、戦術、技術、ポジショニング、フットワーク、コミュニケーションやメンタルなどをアプローチしていく指導法は、すべてを読み終えたとき、ダブルスのみならず『テニス』の基本をしっかり理解することができるだろう。すでにダブルスをプレーする人も、これからダブルスを覚えたいと思っている人も、このテキストはきっとあなたのテニスのベースになるに違いない。
アクションズ・メソッドとは
カナダのテニス指導法で、ビギナーから国際レベルのプレーヤーまでに通じる、練習者に焦点を合わせた指導法です。練習者(プレーヤー)が“何をしたいのか”、“それをどのようにしたいのか”とコーチと練習者によって発展させていくことにより、“何をするのか”を明確にしていくシステム。今回から始まるダブルス指導もそのアクションズ・メソッドが基となります。
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