ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.01「テリトリーの言葉を覚えよう」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

ボレーの基本
あなたはこの球出しに対してどうやって返球する?

正しいボレーテクニック〜2ステップボレーのすすめ

意外にできていない基本のボレーフットワーク

 2人1組をつくり、ひとりが球出し(手投げ)役で、もうひとりがボレーを打ちます。ボレーは球出し役の胸元にゆっくり返球し、これを連続で10球練習します。さて、この練習のボレーヤーはどのようにボレーを打つのが正しいですか? その動きを見せてください。

 これを世界各国の指導者講習会でやりますが、間違えてしまうコーチが案外います。大股で一歩前に踏み込んだり、あるいは細かいステップを見せたり。何が正しいですか?

2人1組でボレーのフットワーク練習

 手投げの球出し役と練習者に分かれ、「ボレーのヒット&キャッチ」を10球連続で行い、役割を交代します。

方法

●球出し役は、最初は規則的(フォアボレーのみ、バックボレーのみ、交互)に、あとでランダムにボールを投げます。

●練習者は必ずスプリットステップ+2ステップでボレーを打ちます。スプリットステップから前進して、2ステップで体重を前足に移しましょう。ボレーを打ったあとはレディポジションへ戻ります。

●球出し役は指導する立場でもあり、必ず練習者にできたかどうかアドバイスをしてください。コーチがおらず生徒同士で行うときでも、何が正しくて何が間違っているか声に出していくことで勉強できます。

チェック!
ラケットは体の前に立てて構え、左右どちらも素早く反応できるように

ポイント
前につめてボレーを打つ

 テリトリーを想像してください。テリトリーは後方部分(ベースライン付近)を見ると「広く」、前方部分(ネット付近)を見ると「狭い」です。つまりネットにつめるほどテリトリーを狭くすることができるので、前衛はネットにつめてプレーするべきです。それも少ない時間で無駄な動きを省くために、大きな2ステップを使います。

注意!
手を振り出す方向でコースがバレないように

 球出し役はボールを手投げするとき腕を左右に振って投げるとコースがバレてしまいますので、体の真ん中(ニュートラル姿勢)から左右方向へ投げ分けます。

注意!
日本のプレーヤーはステップが細かく慌ただしい

 日本のプレーヤーはステップが細かすぎる傾向があります。クイックに動こうとしているのはわかりますが、効果的ではありません。アンディ・マレーのボレーの動きを思い出してほしいのですが、必要最低限の少ない動きです。「もっとカームに(穏やかな動きを)」したほうがプレーは正確に行えます。

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