ルイ・カイエ_最新ダブルス入門_vol.01「テリトリーの言葉を覚えよう」_初心者から国際レベルのプレーヤーまで、同じアプローチで上達できる!

レディポジション
2000年代に入り進化している

サーバー側の前衛ポジションは以前よりも「一歩内側」で「一歩前」

スピードに対応するためにポジションを一歩前に

 これまで、サーバー側の前衛がベースとしてきたレディポジションは、コート半分の真ん中あたりでした。そこを起点に動き出していたのですが、現在はボールスピードが上がり(どのレベルにおいても速くなっていることは間違いありません)、以前の起点からでは前につめるスピードが追いつかなくなりました。そこで現在は、起点を「一歩内側」で「一歩前」にするようになりました。

 ボールスピードに反応しつつ、かつ、相手に威圧感を与えられるポジションということで、今は多くの前衛プレーヤーがサービスボックスの真ん中あたり、以前よりも「一歩内側(センター寄り)」に構え、かつ、以前よりも「一歩前」あたりをスタンダードポジションにしています。

マレーのレディポジション+スプリットステップ

 この写真はアンディ・マレーのレディポジション+スプリットステップです。レディポジションでは、常にサービスボックスの仮想縦ラインより内側に足を入れて構えていることがわかります。その後、打球に合わせて、テリトリーの真ん中をキープしつつ、スプリットステップで一歩前進します。仮想横ラインより前に入っています。前につめると相手ショットに対するテリトリーを狭めることができるので、ネットプレーヤーはネットにつめます。ネットから離れた場所にいるとテリトリーは広いため、パスを抜かれやすくなります。

レディポジション

 サービスボックスに縦横十字の仮想ラインを引くと、マレーは常に縦ラインの内側に足をかけています。テリトリーをまっすぐ前進してスプリットステップすると横ラインより前に入ります。ここがスタンダードポジションです。

スプリットステップのあと、テリトリーを調整

 サーバーがサービスを打ったあとは、レシーバーがショットする位置に対するテリトリーの真ん中でスプリットステップをして構えます。サイド方向なら黄色のコーン、センター方向なら赤色のコーンの方向となります。

注目!
スプリットステップはテリトリーをまっすぐ前進

テリトリーをまっすぐ前進してスプリットステップを行う。テリトリーの真ん中から外れて左右に寄ってしまうと、相手はその動きの逆をついたパスが打てる

 

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