「天賦の才が今……」ゴラン・イバニセビッチ Special INTERVIEW(1996年5月5日号)

写真◎Getty Images



司祭に言われているんだ、誰にわめき散らしてもいいって。ただし、神様以外には、だけど。

ーーあなたの最大の悪癖は何ですか。

「悪癖? 爪を噛むこと。やめようと努力しているんだけど、やめられない」

ーーほかには? ギャンブルはする?

「しない。大嫌いなんだ。興味がない。人がギャンブルをしているのも見たくない」

ーーしばらくステディに付き合っていた恋人がいました。彼女のことを話してください。

「3年半、恋人として付き合っていたんだ。どうしてなんだろうーー僕は悪い男じゃない。あまり自分のことを話したくないんだ。でも僕は悪い男じゃないよ。みんなのために良いことをたくさんしたし、悪い男じゃない」

ーー司祭に出会ったのと同じ時期に、恋人に出会ったんですよね。何か関係があるのですか?

「さあーーないよ、彼女とは違う町で出会ったんだ。司祭は僕と同郷で、恋人は違う町の出身だから」

ーーあなたの人生に動かしがたい影響を与えたふたりですね。

「ああ、わかってもらえないだろうけど、たぶん神様がふたりを同じときにおつかわしになったんだ。僕は運命を信じている。いろいろなことが起こるし、実際、夢で見たたくさんのことが本当になったりもした。僕は運命を信じているんだ」

ーーどんな夢が実現したのですか。

「92年のウインブルドンで決勝まで勝ち残る夢を、ウインブルドンが始まる前に見たんだ。それに、準々決勝で誰と戦うか、準決勝で誰と戦うかも、夢に見た。妙な話だが、夢ではそれらの試合で勝つことになっていたんだ。でも決勝は夢に出てこなかったので、誰と対戦することになるのかわからなかった。だから、その準々決勝と準決勝ではすごくリラックスしていた。そのことを考えると、不思議でたまらないときがあるよ。信じられない」

ーーもしもギャンブラーだったら、それにお金を賭けられたのに……。

「そうだね。でも、自分自身に賭けさせてはもらえないと思うけど」

ーー司祭は、あなたの試合を見ることがあるんですか。

「彼は僕が(昨年のグランドスラム・カップで)優勝したときザグレブにいたし、今年もいくつかのトーナメントを見に来てくれることになっている。ローマにも必ず来てくれるだろう。ウインブルドンにも来るかもしれない」

ーーあなたが癇癪を起こすことについては、何と言っていますか。

「いい、と言っているよ。ここから(自分の頭のてっぺんを指差して)下にはわめき散らしてもいいが、ここから上へはダメ、神様には触れるなと。でも下へならかまわないんだ。罵ってもいいと僕に言っていると司祭仲間に話すと、みんなからどうかしていると思われるらしいけど、彼は、いやいや、大丈夫、罵ってもいい、と言うんだ。でも神様には触れるな、って」

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