三菱電機ファルコンズが実践するウォーミングアップ_フィジカル・シリーズvol.08【本誌連動記事&動画】



担当=廣田耕作選手
Part2|チューブを使ったコンディショニング

 続いて、チューブを使ったコンディショニングメニューを少し紹介します。運動前にインナーマッスルを刺激することで本来の身体の動作を呼び起こし、ケガの予防にもつなげます。

MENU1
外旋・内旋

柵や柱にチューブを固定し、肘を90度に曲げて胸を張った状態をつくります。チューブを横方向に引きます。写真①のように右手でチューブを持つ場合は引き寄せ、左手ならば外方向に動かします(写真②)。10回程度を目安に行ったあとは身体の向きを変えましょう(写真③、④)。特に肩周りの筋肉は、サービスを打つときにケガが起きやすい部位なので、ケガ予防の意味合いもあります。

MENU2
臀部(寝そべった状態から)

 チューブを膝下あたりで装着し、寝そべった状態となります。上側の足をゆっくりと上げ下げしながら臀部と股関節に刺激を入れていきます。テニスは左右への動きやストップ&ゴーの動作が多いので、運動前に臀部と股関節を動かすことが大切。特に社会人プレーヤーは念入りに。過去に僕もケガに苦しんだ経験もあり、メニューに取り入れています。上げ下げするときに、腰から膝にかけての角度を「0度」「45度」「90度」と変えてみてください。同じ動作でも角度を変えることで、臀部の異なる筋肉に刺激が入ります。
 
MENU3
臀部(立った状態からジャンプ)



足首にチューブを装着し、スタンスを広げたままジャンプします。跳ぶときもスタンスはそのまま。これを連続で10〜15回行います。疲れてくるとスタンスが狭くなり、力強いボールが打てなくなるので、スタンスの確保を目的に行います。

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