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松井俊英
TOSHIHIDE MATSUI

Q15 コイントスで勝ったときはどうしていますか?その判断基準は何でしょうか。

A15 ダブルスはほぼノーアド方式なのでサービスを選ぶことが多い

 僕はダブルスの試合が多いので、コイントスに勝ったらほぼサービスを選択します。というのもダブルスはノーアドバンテージ方式が多い。キープキープでいけば、4-5、5-6でブレークポイントを握られたとき、それは即ちセットポイントでもあり、その重圧が半端ないから(笑)。一般的には、寒い日など、まだ身体が温まっていないときにリターンを選び、相手に先にサービスを打たせるという選手は多いですよね。

 コートを選ぶときもあります。僕は外国人選手と組むことが多く、そうすると僕より先にサービスを打ちたがる選手がいるんです。しかも、こっちのコートで打たせてくれと。ダブルスだとシングルスと違って、サービスを打つコートはずっと同じですから、俺がこのコートで先にサービスを打ちたいとなれば、コートを選ぶことになるわけです。試合前の5分間の練習のとき、太陽とか景色とかを見て、俺はこっちのコートでサービスを打ちたい、打ちたくないとなるんですよね。

 コイントスに負けて落胆する必要はないですが、どんな小さなことでも勝利に結びつけようとする姿勢は絶対に大切。たかがコイントス、されどコイントス!

Q16 パンチのある決めのボレーが打てません。いつもつなぎのボレーで相手にとられてしまいます。

A16 固定観念に縛られるな!ラケットは振ってもOK

 ボレーはコンチネンタルのワングリップ。ボレーはラケットを振らないでコンパクトに。僕もそう教えられました。それを忠実に守っていませんか?言い方を変えれば、そこに縛られていませんか? まずはそこを取っ払いましょう。

 僕なら、決めのボレーが打ちたいなら「ラケットは振ってください」と言います。グリップも、その人の「もっとも力が入るグリップで」と教え、コンチネンタルにはこだわらない。実際、今の選手たちはボレーでラケットを振っているし、グリップも臨機応変に握り替えながらやっています。僕もハイボレーでは確実にグリップチェンジしていますから。 

 もちろん基本は大事だし、理解していないといけない。スピードのあるボールに対してラケットを振る必要はないし、ボレーはコンチネンタルグリップがベースになるのは間違いない。要は、固定観念にとらわれ、そこに縛られるのではなく、自分で考え、工夫する姿勢が大事ということです。ボレーを決めにいくときは「かたちはどうあれ」みたいなところがありますから、あまり考えすぎないように!

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