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関口周一
SHUICHI SEKIGUCHI
Q2 打ってこないで、粘り強くつなげてくる相手に弱いです。こういう相手とは、どのように戦えばよいでしょうか?
A2 苛立ち、焦りがミスを呼ぶ。相手よりも自分が動く
イライラして自分から打っていってはミスをして自滅しているのだと思います。相手の思うツボですね。僕なら、ネットプレーを混ぜつつ、左右だけでなく前後の揺さぶりを入れて、相手を動かすようにします。そして相手以上に自分が動き、積極的にポイントを奪いにいく姿勢を出します。いっしょになって、つなげる必要はありません。こういう相手に対し、後ろから強引に強打ばかり繰り返すのは自滅パターンへの入口です。決まらずに返球されると、決まるまで強打し、そこでどうしてもミスが出てしまうからです。
焦らず、イライラしないこと。エースをとられているわけではないので、落ち着いてプレーさえできれば、それほど怖い相手ではありません。自分がミスをしなければポイントはとられない、それくらいの余裕を持って戦いましょう。相手の粘り強さを認めて戦うことも大切です。
Q3 いつもリターンやストロークが浅くなります。ベースライン付近に深いボールを打つには?
A3 ボールをきれいにとらえる。リターンの前提は返すこと!
僕もよくあるのですが、そういうときは、まず「ボールをきれいにとらえる」ことに注意しています。「きれいにとらえる」というのは、ボールをラケットの真ん中に当てるということです。どれだけラケットを強く振っても真ん中を外してしまえば、あまりボールは飛ばないし、、回転もかかりづらい。だからコントロールできないわけです。あとは、基本的なことですが、ネットを通す高さを上げることでしょうか。軌道を少し上向きにする感じですね。
ただ、相手のサービスやストロークがよい場合、そんなに簡単に深いボールは打てないもの。サーバーの調子がよければ、リターンはまず返すことが第一。そのときも大事なのはボールをきれいにとらえることで、僕らの言葉で言えば、うわずらない、カシュらないように心がけています。深いボールがいいとは限りません。浅いリターンもサーバーにとっては嫌なものです。
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