中高生プレーヤーの悩みを解決! トッププレーヤーに聞く「Q&A 22」

プロに質問09|先にリードをされてしまうと諦めてしまう

「ポイントだと0-30や0-40、ゲームだと1-4や2-4など、先にリードを奪われてしまうと、もうノーチャンスだと考えてしまいます。プロの皆さんは、そうではないと思いますが、どんな気持ちで戦えばいいでしょうか?」(男性/高1)

僕がお答えします!
竹内研人(イカイ)

「リードしているほうも重圧は感じている」

 負けているほうが開き直れるし、リードしている相手のほうこそ、このままリードを守りたい、逃げきりたいという気持ちが強くなっているはずなので、あきらめる必要はまっくないと思います。もったいないですね! 相手の立場になって考えればわかりやすいと思いますが、リードしているからといって、そんなに簡単に勝てないはずです。

 レベル差があまりにありすぎると、少し違いますが、少しの差ならリードされていても何が起こるかわからないし、少なくともノーチャンスではないでしょう。逆にチャンスと考えて、追いつくことができれば、そこから形勢逆転も十分にあり得るくらいの気持ちで戦ってください。リードして、安心している、守ろうとしている相手の隙を突いてください。

私もお答えします!
森田あゆみ(安藤証券)

「相手の立場になって考えてみる」

 そこは耐えないといけないところですね。リードしていようが、されていようが、目の前のポイントは両者にとってイーブンなので、その1ポイントに集中することです。テニスではよくあることで、本当にちょっとしたポイントや出来事で試合の流れが大きく変わっていくので、リードされるとあきらめてしまうのはもったいないです。

 相手もこのまま簡単にいくとは思っていないはずなので、そこでこちらの気持ちがダウンしてしまっては、相手にとってこれほど楽なことはありません。どんな展開であれ、この選手は簡単にポイントをとらせてくれないな、と思わせるプレーをしていれば挽回のチャンスは十分にあると思いますし、ジュニアの試合なら、なおさらだと思います。リードしているほうも、実はいっぱいいっぱいかもしれないですから。

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